白帯ですよ!!!!

空手を始めた社会人のあれこれ

真夏の教習

バイク乗りたい!!!!

 

じゃあ行くしかないじゃないの!!!!!

 

教習所!!!!!!!!!!!

 

 

と、なんの計画も無しに俺は二輪免許を取る為、現在教習所に通っている。

 

二番目の兄貴がアメリカンバイクを乗り回していたのをきっかけに幼い頃から俺はバイクに憧れがあった。

 

そんな憧れがずっと心の片隅にありながら日々を過ごしていたのであるが、何故か今年に入ってからやたらとバイクへの想いが前面にでてくるようになった。

 

道を歩けば目に入るのはバイク、バイク、バイク。

 

返す刀で近くの教習所に「免許をくれええええい!!!!」とガンギマリの眼をしながら飛び込んだのだった。

 

じゃあ乗れよ!!!!といった具合に向こうがおススメしてきたプランに加入し、卒業検定までの日程を全て予約。

 

そうして始まったお陽教習所に通うの巻だった。

 

 

まぁ特に面白くもなんにもない話なのだが毎度毎度俺は苛ついていることがある。

 

 

 

あっちい。

 

 

この時期のバイクの教習は凄まじく暑い。暑いというか熱い。灼熱。

 

バイク教習では転倒による擦り傷防止の為に長袖は必須な上に、打撲の怪我防止の為にプロテクターをフル装備をしなくてはならない。

 

そしてフルフェイスのヘルメットを被ってバイクに跨ればあら不思議。

 

 

走る蒸し風呂の完成だ。

 

颯爽とスピードを出しながら走り、風を全身で感じるということは無く、教習所内では低速走行がほとんどだ。

エンジンの放射熱のおかげで毎度股座に火鉢を抱えながら走っているような感覚だ。

 

教習中も様々な事が起こる。

 

俺と一緒に教習を受けた男子高校生はMT特有のクラッチとギアの操作の理屈が分からず何度もエンストを起こしてはバイクを倒して泣きべそをかきながら俺に愚痴を垂れ始める。

 

8の字でバランスを崩し、慌ててアクセルを全開にしたせいで吹き飛んでいく教習バイクとおっさん。

 

坂道発進で坂道を登れず、後退した先ですっころんだ金髪の姉ちゃん。

 

二輪シミュレーションで何度もエンストをかまし、教官に失笑される俺。

 

教習後も凄い。

 

教習が終わりヘルメットを脱げばさながら水を被ったかのように髪の毛が頭皮にへばりつき身体中が汗でベッタベタとなる。

 

今日が初めての教習!免許を取って私もバイク女子!といった具合にキラキラした表情で化粧もばっちり決めていた女性も教習が終わると髪の毛が貞子のように乱れて化粧がどろっどろに崩れていた。

 

貸出用のヘルメットのあまりの臭いに騒ぎ出す高校生コンビ。

 

胸部プロテクターを延々と外せずにいるおっさん。

 

ヘルメットを脱いだ時に眼鏡が外れて落としてしまい、取ろうとしたときに踏んづけて壊してしまった俺。

 

 

二輪教習専用のラウンジには汗まみれで疲弊した男女が皆険しい顔をしながらそこらじゅうでぐったりとして座っている光景が広がっているのだ。

 

外ではこのうだるような暑さのせいで少々不機嫌な教官たちの怒号が飛んでいる。

 

 

 

 

ここはタコ部屋か?

 

 

 

整備されて清潔な現代社会においてこういった光景は中々お目に掛かれないだろう。

 

 

さぁ、皆さん

 

 

夏は教習所へ行こう!!!

 

地獄が見れるぞ!!!!!