拍打で心がドッキドキ♡
腕刀
拇指拳
猿臂
虎爪
等々・・・。
空手には様々な攻撃技がある。
どれもこれも手ほどきを受けると寒気がするような使い方のものがほとんどなのだが、
その中でも際立ってヤバいと感じた技がある。
それが拍打。
掌に小さなくぼみを作り、身体の表面に打ち付けることで空気の圧縮を作ってショックを与える。
そんな技だ。
そんな拍打は気絶した人間を起こすのに用いたりすると師範は言う。
腕や肩に打つと牽制にはなるが、胸に打つのはかなり危ないと師範は続けて言う。
俺「へー・・・。」
師範「後ろ向いてみろ。」
俺「え?はい・・・。」
ズバン!!!!!!!!
俺「ハウァッッ」
背中に打たれた衝撃が胸に抜けたと思った瞬間
ドッドッドクドクッドッド・・・・。
息が詰まって脈がおかしくなったのを感じた。
こ、恋・・・??
心(臓)のドキドキが止まらないよ・・・。
あとすっげえ苦しい・・・。
あっ。僕、もしかして死ぬ感じですか????
師範「これ危ねえんだよ!」
そうヘラヘラと笑う師範の満面の笑みに俺は狂気を感じることしかできなかった。
これが俺の最近ドキドキしたことである。
えっ?
そういうことじゃない?